投稿者:今江真理子
2023年7月11日、「保活直前!お仕事探し応援ウィーク 就職フェア※」にて、企業セミナーの事例発表として
「当社が子育てママを選ぶ理由」
をテーマにお話しさせていただく機会をいただきました。
※応援ウィークとは、出産や育児を理由に離職し、再就職を希望する女性に対して「9月内定、翌年4月以降採用」の求人を集めた、保活や再就職に向けたイベントです。
この記事は、事例発表に向けて過去を振り返り、想いをまとめたものです。
子育ては永遠に続くものではない
社員一人ひとりが自分らしく働ける環境を作るために、私たちは「ライフステージに応じた働き方の柔軟性」を大切にしています。
しかし、現実には家族や育児、仕事との両立など、思いがけない壁に直面することも少なくありません。
たとえば、小さなお子さんを育てているお母さんが仕事と育児の両立に悩んだ時、
「会社に迷惑をかけるから、辞めたほうがいいのでは?」
と考えがちです。
当社には5人のリーダーがいますが、そのうち4人が女性で、3人はもともと子育てをしながらパート社員として働いていました。
その気持ちが良くわかるからこそ、
「どうすれば続けられる?」
「本当は働きたいと思っているのに、なぜ辞める選択をさせなきゃいけないの?」
そんな社員の不安な気持ちに寄り添い、多様な働き方を認めることで、結果として子育て中のママたちが安心して働き続けられる風土が自然と育まれてきました。
その結果、現在では子育て中のママが当社社員の約7割となっていました。
母親自身がそのスキルに気が付いていない
多くのお母さんが、子育てを通じてマルチタスク力や効率的な時間の使い方を身につけていますが、本人がそのスキルの価値に気づいていないことも少なくありません。
たとえば、子どもの世話や食事作り、掃除、洗濯など、多くのことを同時にこなす日々は、まるでパズルのようにタスクを組み合わせ、時間を効率的に使う力を育てています。
私自身も、こうした経験を通じて“マルチタスク力”が鍛えられていると感じますし、周りのスタッフも同様に高い集中力で業務に取り組んでいます。
子育てを通じて自然に身についたスキルが、実は仕事でも大いに役立っていることに改めて気づきました。
子育て期間はブランクではない
「育児」と「仕事」は対極にあるもの、と捉えてしまいがちです。そのため、産休や育休、育児に専念している時間を、キャリアから離れた“ブランク”と感じてしまう方も少なくありません。
しかし、子育ての時間は決して“空白”ではありません。そこには、かけがえのない多くのスキルが積み重ねられ、日々の中で自らを磨く貴重な時間が流れています。
育児に関わる無数のタスクは、優先順位をつけ、段取りを考え、柔軟に対応する力を育み、仕事で求められる「業務遂行力」さえも培ってくれます。
こうして、子育てに励む毎日は、確かにキャリアの一部として人生を豊かに彩っていると思うのです。
今後も、当社では社員一人ひとりが家庭と仕事を両立できる環境づくりを進め、子育て経験がキャリアの一部として活かせる働きやすい職場を目指していきます。
そして、多様な働き方を支援し、社員の成長を共に喜べる風土をさらに強化していきたいと考えています。
▲こちらの動画は2023年に発表したものです。